スポーツの世界でルーティンが重要視されているように、会社でもルーティンが重要です。
例えば、元プロ野球選手のイチローさんは、バッターボックス入る前そして入った後に決まった動きをしていました。
また、ラグビーの元日本代表だった五郎丸選手は、キックをする前にある決まったポーズをして話題になりました。
この五郎丸選手のポーズができるまでの話が、日本経済新聞オンラインにも掲載されています。
五郎丸選手のポーズは、最も高いキック精度と成功率になるため日々の練習の記録をとってデータ化し、そこから導き出されたものだそうです。
イチロー選手も五郎丸選手は日々の練習の成果から導き出したルーティンを丁寧に行うことで、成功率を高めていました。
同じことを「会社」で考えてみませんか?
ルーティンの有無で会社は変わる
会社でも日常的(定期的、定例的)な業務が存在するはずです。
しかし、実態は…
- おざなりになっていることが多い
- 会社の実態と不一致であることが多い
でしょう。
マニュアル、ガイドなど社内用語としては存在していたとしても、「何がルーティンなのか」が明確化・体系化されていないことがほとんどではないでしょうか。
ルーティン=仕事の仕方・させ方
ここで1つ、お伝えしたいのは、
業務改革の中心はルーティンの確立である
ということです。
このことを多くの経営者、そして経営コンサルタントは理解していません。
なぜなら、ルーティンとは仕事の仕方であり、させ方であるからです。
各企業(業種・業態)により、さまざまな日常(標準)業務のあり方やルールを定めているはずですが、ここに企業の個性や社風が反映されています。
言い換えると、
ルーティンの実態把握をすることで現状の問題・課題を浮かび上がらせ、ルーティンを整備・明確化することができ、業務改革へ着実に前進させることができる
ということです。
ルーティンにこだわるべき理由
さて、では、なぜルーティンが重要なのでしょうか。
企業が成長・発展していく上で、「人」が大切であることは以前にもお伝えしました。
成長の過程で、年齢も経験もバラバラの中途採用で入社してきた社員を抱えることになるはずです。
もともとの従業員もいますので、組織としては新しい社員が入ってくるたびにパニックに陥ってしまうこともあるでしょう。
そのような状況でも安心して業務を遂行できるように、会社の思いに従って組織を束ねて動かすのが「ルーティン」です。
ルーティンの真の効果とは
また最近、DX化(IT化)という言葉が盛んに使われています。
「DX化(IT化)をすることでさも売上がアップするような説明に終始する事業者が多い」という印象を受けているのですが、その説明には大切なポイントが見落とされています。
それは、
ルーティンこそDX化(IT化)するべきもの
であるということです。
すなわち、
そもそもルーティンが明確化されていないのであれば、やっても無意味だ
ということになります。
バラバラになるのを防ぐだけでなく、業務改革、業務改善、業務効率化をすることもできる。
これがルーティンの効果です。
ここで、貴社のルーティンを明確化し、組織に落とし込んでみませんか?